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小学校の感想文から大学の卒論に至るまで、ありとあらゆる文章を書く場面で私は悩んできました。
何も書けない!
どれくらい苦手かというと、中学生のころ、読書感想文の書き出しに二日かかって泣きべそかいたりしました。
そこで同じように何も書けないと悩む人への参考と自分への備忘録になればと以下の手法をメモしておきます。
文章を書く作業を分割する
普通の人は文章を書くのは自然にできることだとずっと思っていました。それができない自分にずっと劣等感と文章を書くことに苦手意識を持っていました。
しかし、古典になるほどの名著を残した偉人ですら書くことには難儀していたらしい。
その偉人、レヴィストロースは文章を書く作業を二つのフェーズに分けました。
とにかく心の制約を振り切って書きまくるフェーズとその書きまくった内容を意味が通るように取捨選択するフェーズの二つです。
ここから文章を書くことはいくつかのフェーズに分割しないとなし得ないことを知りました。
この方法は非常に参考になりました。学生時代のレポートはこの方法を使って書き上げたものが幾つもあります。
そしてレヴィストロースからさらに方法を発展させたものが、文章を書くことを三つのフェーズに分割する方法です。
それは目次を作る、目次のトピックについて書きなぐる、書きなぐった内容を整理するという三つのフェーズで構成されています。
目次を作る
書く内容のトピックを書き出していきます。本の目次を先につくるイメージです。目次を先につくることで何を書くべきかが明確になります。
ここでは内容についてはまだ書きません。あくまで見出しだけを書き出して並べます。
全体の論理がどうなっているのかを構成するフェーズです。
書きなぐる
おそらく一番体力を使うフェーズです。
それぞれのトピックについて、時間を決めてかきなぐります。とにかく書きなぐります。心の中のブレーキを乗り越える勢いで書きまくります。
書く手段はなんでもいいです。手書きでも、タイピングでも、音声入力もいいでしょう。なんでもいいから時間を決めて、その時間のうちは筆を止めずに書いて、書いて、書きまくります。
書く内容もなんでもいいです。内容の重複や書くのがしんどいとい愚痴も含めて書いていきます。私は書くことがないと10回以上書いたりしてます。
とにかく書いていくうちに文の塊ができます。
次のフェーズではこの文の塊を整理していきます。
整理する
上のフェーズで書いた内容はぐちゃぐちゃして読みにくかったり、重複があったりします。
そこで修正や並べ替え、削除といった手を加えて体裁を整えていきます。
その作業の中で文が不足している部分に気付くかもしれません。その時には、アイデアが必要なのか、資料を漁ることが必要なのかをメモしておくと後の作業が捗ります。
そして調べ物が終わったら、目次を作るところに立ち返って今までのステップをもう一度繰り返します。
そして自分の中で八割方出来上がったなら、ひとまずそれを第一校として区切りをつけます。
文章を書くのは大変なこと
とにかく文章を書き上げるのは簡単なことではないということを念頭において取り組みましょう。
自分の考えや感覚を完全に文字におこすことは不可能だという事実をまずは認めます。そうすることで自分の中の完璧主義者を諦めさせます。
そして、次善の策として上のサイクルをくるくると回して文章(のようなもの)を書き上げる方法に取り組む方がマシです。
気に入らなければ次の日にでも書き直せば良いでしょう。なんにせよ最初の一歩を踏み出すことが一番大変なことです。その一歩を踏み出すための工夫を今回は書きました。
書くことに悩んだときにはこの記事を思い出して、とにかく書こうと思います。
参考
書きなぐれ、そのあとレヴィ=ストロースのように推敲しよう/書き物をしていて煮詰まっている人へ 書き物をしていて煮詰まっているという人には、いつもする話があるから、今日はそれを紹介しよう。 レヴィ=ストロースはこんなreadingmonkey.blog.fc2.com