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機械学習や深層学習といったバズワードに乗っかろうとするけど、その問題、最適化屋さんが解けるんでは?
数理最適化に需要はないのか
最適化屋さんの需要はあるのかもしれないが、それで起業したって話は聞かないから、机上の空論なのでしょうか。
最適化ソルバーの広告記事が学会誌に載ってるけども、それの使い道って普通の人はわかるのでしょうか?
具体的な操作方法じゃなくて、そもそも解決出来る問題が自分のところに眠っていることを発見するのは難しいです。
だから問題に気づきません。だから定式化するという発想になりません。だから最適化屋さんに声をかけられません。
なら最適化屋さんの方から歩み寄るといいのでしょうか。
技術屋は営業のかけ方が分からないのか
最適化屋さんが世の中に困りごとはないですか、と訪ねても世の中の人は最適化屋さんが解決出来る問題を抱えていることに気付いていません。もし問題に気付いてたらその人は専門家だから、自分で解決に乗り出してるでしょう。
そもそも各社にある困りごとを相当深く知らないとモデリングができません。しかし部外者はその会社の内情に深く立ち入れないという矛盾があります。
その辺の営業のかけ方、社会実装のための方法論については大学院ではやってないんですよね。
研究者は社会実装のための方法のノウハウがないのか
大学院ではなぜ数理最適化の社会実装を積極的に進めるような啓蒙活動を学生にしないのでしょうか?
数理最適化を学ぶ学生に、研究と企業で働くことの二択を持たせるようにするためには、学んだことが社会にどう役に立つのかを示す必要があるんじゃないでしょうか。
学ぶ内容がなんの目的で存在しているのかを身近に感じられる方が学生のモチベーションが上がるのではないでしょうか。
ただ、大学院にとっては社会や企業に数理最適化を役立つ方法を広める方がコストがかかるのでしょうか。研究とは別のジャンルの知識が必要になります。その営利企業の実情について、教員が学ぶインセンティブがありません。ただでさえ大学教員は忙しいですから。
数理最適化は商品の品質改善みたいに目に見えたり、体感できるものじゃありません。直観的に分からないものに親しみは感じにくいですよね。
その辺を調べるのがコンサルなんだろうけど、コンサルは依頼料が高額なイメージがあるから、なかなか依頼しにくいですよね。その予算があるならもっと分かりやすい問題の解決にあてるでしょう。
研究機関には自分たちの研究分野が持つ実益を世間に宣伝するだけの余裕はないのでしょうか。学生は実際には就職出来てるからこのままでいいじゃないかという意見もあるでしょう。
研究者と企業はもっと身近な存在になったほうがお互いに利益があるはずです。だが、研究者の方が企業にある問題に魅力を感じないという点もあります。問題に新規性がないと論文にならないから、研究者はその問題に取り組むのを嫌がるかもしれません。
そうすると研究者の側には世間の問題を解決する意味がないから、問題解決に取り組まなくなります。
社会実装への取り組みは研究サイドも得する
研究機関が自分たちの分野についてどんな意義があるかを示すことは、学生にとってのモチベーションにも繋がるのではないでしょうか。
そこまで手取り足取り教えるのは大学院らしくない、という気持ちがあるのかもしれません。
研究機関に社会実装とか自分たちの存在する実益を宣伝するインセンティブがないと言われればそれまでですが。
企業と大学との共同研究がなかなかされないのは普通のサラリーマンには共同研究の相場とか大学とのツテがありません。そもそもどこに相談すればいいのか自体分からないでしょう。病気のときに何科に行けばいいのかが分からないようなものです。
お試しセットか総合受けつけみたいなのがあれば企業側もやりやすいのでしょうか。
最適化屋さん過小評価されてない?
世の中の企業はもっと最適化屋さんを使い倒すべきです。そのためには最適化屋さんの方から宣伝広告をして、周知に務めるのも有用です。
それが企業の利益を上げることにもなるでしょう。
事例集
数理最適化の事例集
数理最適化が役に立つことを忘れないために実応用についてメモしておく。