サブカル科学研究会 第一回定例会 テーマ:ニッチ

目次

ターキー「Uのところの赤ちゃん、もう離乳かなぁ?」

R「まあ、歯が生え始めたらぼちぼちでしょう」

ターキー「もううちらもそういう年齢なんやねぇ」

R「一概にはそうとも言えんでしょ。あまりそういうステレオタイプに囚われるのはどうかな」

ターキー「まあ、そうかも知らんけども。最近、トドの赤ちゃんの離乳の動画ばっかり見てるわ」

R「平和なことやね。」

ターキー「そう、トドとかアシカとか。水族館が動画配信してるんよね。」

R「まあ、ビデオ会議に動物呼べるサービス1あるくらいやしな」

ターキー「そこで言っててんけど、トドとアシカって大きさだけがちゃうんやって。イルカとクジラみたいに。」

R「それは生物学的な種は違うでしょう?」

ターキー「生物学的な?」

R「つまり交配して子孫は残せるんか?」

ターキー「それは、知らんなぁ。できるんちゃうの?」

R「種が違うと無理やね。ライオンと虎で交配させた例2はあるけども生殖能力がなくなる。」

ターキー「聞いたことあるわ」

R「交配でいくとポケモンの起源はなんやと思う?」

ターキー「ミュウちゃう?」

R「実はメタモンちゃうかって説がある。ポケモンは生物学的な考察をたまにみかけるね」

ターキー「そんな考察することある?」

R「たとえばOISTが最近論文を出してて3、これはガルーラがオーストラリア大陸に生息していたときの分布モデルに関しての研究や」

ターキー「ポケモンで学会誌に載せるとかありなんか…」

R「まあ、あくまで架空の生物の例としてガルーラを使っただけやと思う。こういう分布を考察するときにニッチって概念があるんやけども、聞いたことはあるか?」

ターキー「ビジネス用語としては聞いたことあるね」

R「そういうときには競合が少ない市場って意味で使われていると思うけど、そもそもは生物方面の用語や」

ターキー「今ではもっぱらビジネス界隈で聞く単語やなぁ」

R「そこで使われるときのニッチと本来の意味のニッチは意味がずれてるんよな。そこらへんの説明がなかなか難しい」

ターキー「難しいん?」

続く?

次回

サブカル科学研究会 第2回定例会 テーマ:環境型DNA

R:「そういえば横浜での逃げ出したニシキヘビが屋根裏でみつかったって」


  1. zoomに動物を表示するサービス。もとはジョークから始まったが想像以上に反響がよいことから広まった。日本にも同様のサービスがある ↩︎

  2. レオポン ライオンの父と虎の母から生まれる。自然交雑の例は観察されていない。 ↩︎

  3. OISTの公式ページ ガルーラのイラストも掲載されている。 ↩︎


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