ルワンダ中央銀行総裁日記 感想

目次

描写が薄い部分がこのひとの能力がいかんなく発揮された部分なのだろうなぁ

  • ルワンダで通貨の為替をやり直すから仕事しに行ってと言われる
  • とりあえず人が住んでるところならなんとかなるやろ、と行ってみる
  • 驚愕の寂れ具合、首都でこれかよ、と落胆する
  • 自分の住む場所が建設途中、最初に案内されたのはなんか居なくなった人の家
  • 運転手にちょいちょい小銭をちょろまかされる
  • コイツはひでえや!と思っていたら、中央銀行でろくに仕事内容が分かっている職員が居ない
  • 外国人のアドバイザーとかに聞いてみたら、ルワンダのやつらはろくでもない、ということしか言わない。
  • そんな中で彼は
    • 信頼の置ける銀行員の確保
    • 現地職員の教育
    • 現地商業の援助
    • 利害関係の調整
    • 予算執行の徹底?
  • を行ってルワンダ経済を上向かせることに成功した
  • さらっとこれらが課題になっていたことに気づいたので対処した、と書いてあるがその対処が大変なんだろうが!と思う。問題が明らかになりさえすれば解決できるというのがこの人の優秀さの所以なんだろうなぁ。

ルワンダに成長の余地はないのか?

  • この人の持論はいわゆる後進国のほうが先進国の事例や歴史、技術などから正解が分かっているのだから成長しないわけがないだろう、というある種のマッチョ思想がある
  • 今回の場合はこれを裏付けるようにルワンダ商人にもそれなりに商売の空気を読む能力があることや農民もちゃんとお金になる最適な選択をしていることに気づいたことが大きい。これでこの人はルワンダは環境整備さえすればそれなりに上手く経済が回るだろうと確信をもって行動に移れた。
  • 実際、数十パーセントの成長を果たしたわけで

では前任者は無能だったのか?

  • 前任者は技能がなかったり、やる気がなかったり、年金ぐらしだったり、ルワンダで真面目に仕事を果たすインセンティブのない人間が多かったらしい
  • その上で現地人の権利をうまいこと掠め取るというのがいやらしい
  • そこを能力のある人間で置き換えたり、真面目に働くインセンティブの設計を行ったり、一方で現地人のメンツを立てたり、とやってることは素晴らしいと思うがこの人は一体なんでそんなに頑張って働くのか?というところがイマイチわからない。
  • まあ、ある意味好き勝手できてその結果が直接把握できるというのは能力のある人間にとってはこれほど楽しい職場もないでしょう

現実を正論でぶん殴って結果を出したすごい人

  • 権限を任されて大統領からの信任があったのがポイントなのかなぁ?
  • 人事権と職権と最高権力者からの信任があったとはいえ、それで真面目に働くのがすげえよ
  • ばんばん人を切って代わりを用意して、呼んだ人には責任と仕事を任せて、会議の場では大臣の発言を促して教育していく、何者だこの人は。
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