目次
自分の理解の範疇を超えた人種がいる
- 個人的には買い物をするときには比較検討して機能的にコスパ的に最も優れたものを選ぼうとする
- しかし本書ではそんな人間を相手に売り込もうとしていない。
- そもそもどんな商品でもうってやったらいいや!って感じの価値観なのでそこが自分とは違う
- 自分は優れたベストな商品を提案するべきでは?と思っていることが分かった。
- でもそれって売る側にとってはなんのインセンティブもないんだよなぁ。
- だからベンダーに依存しないSIerです!というのが売り文句になりうるのか
- 就職活動のときにそんなん当然でしょ?ベストな選択をするのが自然じゃないか。と思っていたが、それはひどく世間知らずな考えだったのだなぁ、と今では思う。
- 付き合いや資本関係で売れる商品が制限されることが普通なのだということが分かっていなかった。
- まあ、今でも心底から納得しているわけではないのだけれど
いかにして売るのか?という方法論と経験談が載っていて読み物としては面白い
- シュガーマンなる人がどれだけ敏腕なセールスマンであるのか、について武勇伝がまとめられている本だと認識している
- 方法論、その説明、具体例、と人間の認識の進み方に沿った構成で書かれている点もこの著者が人間の心理や思考について優れた知見を持っていることを示している。
- 勉強して身につけた、というよりはこの著者は自然と勘が働いて、解決策を試行し、結果が出た際にその言語化をすることで再現性を高めることができるという稀有な人物であることがわかる
- この人の理論がどれだけすごいかは分からんが、この人自身は有能な人なんやろうなぁ。ということは見て取れる
売れたらいいのか?
- ださい温度計?を売るために宣伝の仕方を工夫した、というところでやる気をだしたところがすごいな、というか自分とは違う価値観で生きているな、と思う。
- つまり、自分の見識の狭さを浮き彫りにした、という点で読む価値のあった本だ
- 完全にシュガーマンのような人間の価値観を理解や共感をする必要はないと考えるが、かといって低俗だと切り捨てるのも違うだろう
- こういう人間が身近に居ないのも見識が狭いままだった原因だろう
- キャラクターとして頭の片隅においておくと便利な人だろうな、と思っておこう
価値観を広げるのに役立つ、営業の役に立つかは人による
- 技術や研究志向の人間としてはベストな選択以外を他人に選ばせるということがよく分からん
- よく分からんが、そういう人が経済を回しているということを認識しておかないとただの頭でっかちになるという自覚を持つ必要がある
- 著者が並外れて有能な人間なだけで方法論として万人に使える方法であるかどうかは眉唾
- ただしこういう人間がいるということは思考の幅を広げる役に立つ