目次
概要
- 料理を沢山作りたいが一人では食べ切れない主人公と大食漢の隣人との友人とも他人とも言い切れない関係性を描く物語
- 友達くらいには仲良くなった
- それ以上の関係になるのだろうか?
感想
- 料理が美味しく描かれている点がこの作品の長所の一つ
- 料理ものの漫画は料理のレシピが載っている印象があるが、本作品ではその印象はない
- 料理のリアリティを漫画としての描写で伝えきれているという自信があるからだろうか?
- 大食感な女性の感情表現の描写があっていい
- 表情や言動は無愛想な感じを維持しつつ、可愛らしさを表現している
- 一方でなぜ食に拘る理由がこの巻では掘り下げられていた
- キャラクターの掘り下げが丁寧だなあ、と感じる
- 同性愛という方向に作品の方向性の舵を切ったのはどうか?
- あくまで主人公が自分の性的嗜好が同性愛かも?と意識しただけなので恋愛という方向に話が進むわけではないかもしれない
- どちらかというと学生時代に女性同士でプレゼントを送り合うみたいな関係性?
- 主人公は女性らしい身繕いをしっかりとするタイプなので、女性としてのシグナリングはハッキリとしている
- それゆえに料理という趣味が男性に対するアピールとして認識されてしまう
- その点が純粋に料理を楽しみたいという内心と矛盾し、抵抗感を覚える
- 主人公は自身の女性性をどこまで自覚しているのだろうか
- 単純に恋愛の対象として男性を含まないというだけの話なのだろうか?
- 肉体的に女性である、女性として社会を生きてきたこと、世間からの期待に乗っかること自体にストレスを覚える部分と我慢できない部分があるのだろう
- おそらく女性として服装やメイクをすることは多少楽しめている
- そこと女性らしい立ち位置にいるからストレートとして認識されることに齟齬がある
- ということは男性を恋愛対象として見ていないというシグナリングが発達していないのだろうか?
- 出典を失念したが、ゲイが上裸になりがちで特有の服装をする文化圏があった気がする
- 一方でタイでは18種類の性別あるらしいという意味では単純に概念として認識できるかどうかだけの問題なのか
- 読み味がスッキリしているし、キャラの掘り下げも丁寧なので続きを追いかけていきたい